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盛岡、日光と巡った今回の旅の最終目的地は、ここ益子。
宇都宮からバスに揺られること1時間。バスを降りた私は、ひっそりとした田舎町のようなこの町の風情に、どこか懐かしいものを感じました。初めて訪ねるのになぜ?
まずは、ずっと行きたいと思っていた益子参考館へ。その後、いろいろなギャラリーや販売所を訪ねました。盛岡、日光と同様、紅葉がとてもきれい。ちょうど11月はじめの陶器市が終わったばかりなので、観光客もまばら。ひっそりとした雰囲気の中、ゆっくりと益子の町を楽しむことができました。
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益子焼を世に知らしめた陶芸家、浜田庄司。
彼がここ益子の地に移り住んだのは1924年のことでした。
益子参考館は、彼がこれまでに蒐集した内外各地の生活工芸品を展示するために、昭和49年(1974)12月、自らの80歳を記念して自邸(現在地)内に設立したもので、同52年4月に開館しました。
敷地内には、生前の茅葺住居、仕事場だった工房、登窯などをそのままに公開していて、彼の創作に対する考え方・精神を知るうえでも、大変参考になる内容となっています。
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参考館の入口、長屋門
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大谷石蔵 大谷石でできています
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入口脇には大甕が |
入口上部にはこんな飾りが |
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手前に韓国の石像
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こちらは羊の石像 |
沖縄の厨子甕 |
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敷地内の奥まったところにある茅葺屋根の建物。
こちらは、浜田庄司が生前に住居として使用していたもの。道なりの紅葉がとてもきれい。
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益子参考館には、庄司が蒐集した古今東西の生活工芸品が展示されています。
彼はこれらを蒐集するだけでなく、いつも傍に置いて自らの制作活動に活かしました。
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沖縄のうつわたち
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オランダの輪花皿 |
李朝の高杯 |
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イギリスのスリップウェア
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これでオーブン料理をつくりたい! |
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浜田庄司は、みずからの収集について、
「その品に負けたから、求めて身近に置くのだ」と言っている。
負けたというのは、そこに美を認め価値を認めたことであった。
こうして、彼はその「目」から栄養を豊かに取り入れ、消化して「手」に活かし、
数多くの名品を世に送り出した。
仕事について、彼は「相手に聞く」ということをよく言ったが、
それは土に聞き、釉に聞き、火に聞くことであった。
あらゆる生活の美を滋養として、自然そのものと一体になるところから
浜田作品は生まれた。
作品のひとつひとつが使いやすく、平凡で複雑な美しさに満ちているのは、
深く広く張った根が吸い上げた養分を、
その心と手が充分に生かしきっているからである。
(展示室の解説より)
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住居として使っていた建物の横に、工房がありました。
こちらも住居と同じ茅葺屋根。
中に一歩足を踏み入れると、窓際にろくろ台が並び、
その向かいには「土室(つちむろ)」という粘土置場が。
照明は裸電球のみ。
土間特有のひんやりとした空気が感じられ、
ここが作品を生み出す作業場だったからでしょうか、
非常に張り詰めた雰囲気がありました。
ここで庄司は土と対話し、自らの表現を
生み出していったのでしょう。
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工房の建物 入口脇には薪が
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ろくろ台が並んでいます
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庄司もここで作業をしたのでしょう |
冬場はとっても寒そう! |
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工房の裏にある登窯
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益子参考館の表の主役は浜田庄司ですが、
影の主役は、間違いなく、ここに住む猫たちです。
敷地内には、たくさんの猫がいて、ひなたぼっこをしていたり、縁側から突然出てきたり、
散策していると、それはもう、いろんな猫ちゃんに遭遇します。
こちらが近づくと、愛想よく「ニャー」と鳴く猫もいれば、ツン!とすましている猫も。
売店の方に訪ねると、「全部飼っているわけではないんだけど、居付いちゃって。
本当はいけないんだけど、どうしても餌をやっちゃうのよね」とのこと。
益子参考館を訪ねたら、是非とも猫ちゃんとのスキンシップをお忘れなく。
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只今ひなたぼっこ中 |
失礼ね!悩みぐらいあるわよ。
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私:「ねーねー何してるの?」
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「わたくしこれでも門番です!」
(入口門にて)
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なんか用? |
ほっといて欲しいんだけど・・・ |
もう逃げちゃう!
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これで、益子の旅の記録は終わり。
本当は、益子参考館の後に、いろいろなギャラリーやお店を訪ねました。でも、なぜか、私の心にひっかかるものに出会うことができなかったのです。参考館があまりにも素晴らし過ぎたから?ええ、もちろんそれもありますが、理由はそれだけではないはず。
たまたま立ち寄った古道具屋の店主が言っていました。
「益子焼というけど最近は名ばかりで、この土地の土や釉を使った本当の益子焼は少ないよ。」
もしかして、それが理由でしょうか?よし、今度来るときは、ゆっくり現代の「益子焼」を探してみることにしよう。
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